壁天井を剥いてみて気が付いたのですが、火打梁の端部が釘止めです。。。
釘はせんだん力(横にねじ切る力)には結構強いですが、引き抜き力にはほとんど抵抗できません。
耐震補強でも、耐力壁や筋交いを増やしても、火打梁をちゃんと見ていないケースが多くあると思われます。
火打梁は、地震時に建物が水平面でゆがむのを防止する大切な部材です。
水平構面の補強には、新築だと上に構造用合板を張る手法をよく使いますが、リノベでは難しく、断熱材のブローイングがあると障害になります。
地震の力は直接タテに来るわけではなく、ヨコにきて、それからタテ、筋交いや耐力壁へと伝わるため、まずは水平面が強くないと、耐震性が上がりません。
ダンボール箱も、蓋が開いているときと、蓋を締めてガムテープで止めた時では、全然強さが違うのと同じことです。
今回使用したのは、ビス止めの火打金物です。既存の火打梁に穴をあけ、ボルトを通す手もありますが、長くまっすぐに通す必要があり、必要なドリルもハイパワー。斜めに座彫りをする必要があるなど、DIY(素人仕事)ではなかなかに難易度が高いです(笑)
既存の木製火打梁は、レシプトソーに金属用の刃を取り付け、梁と火打梁の隙間に差し込んで釘を切ることで簡単に外すことが出来ました。
あとはひたすら、極太の構造用ビスを打つべし、打つべし、打つべし。
最終的に交換が24本、新設が15本で、計39本の火打金物を設置。極太ビスのうちすぎで、右手のひらがプルプルしています(笑)
と、いうか、40本注文したはずなんだけれど、あと一本どこ行った???
4か所ほど、2階の根太と一体化していて抜くのが難しいところがあったので、ここは同じ構造用ビスのタルキック(本当はタルキ用)を、火打金物と同じ6本づつ打ち付けて終わりにしました。
四角ビットのビス頭が、六文銭(真田家の家紋)にしか見えない。。。(笑)
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